こんにちは、婚活FP(ファイナンシャル・プランナー)山本です。
男性は結婚において経済力を求められるものですが、ちょっと意味合いを勘違いしている方が多いといえます。一方、なまじ経済力に自信のある男性ほど見栄を張り、女性の経済力を無視して困窮している方も多いのが実情です。
そこで今回は婚活FPである筆者が改めて、結婚に必要な男性の経済力と女性に求めるべき年収をお伝えします。あなたの結婚に、ぜひお役立て下さいませ。
著者 | 山本昌義様 |
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事務所名 |
山本FPオフィス |
キャッチフレーズ | 婚活・結婚上のマネー相談と独身支援の婚活FP |
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結婚に必要な経済力とは年収以上に「生活余力」
一般的な経済力とは「年収」のことです。
これ自体は間違っておらず、男性も女性も年収で経済力を測っています。そして純粋な年収が低ければ、男性は女性に見向きもされません。
このため「結婚するため」には、やはり年収も結婚に必要な経済力といえます。
しかし「結婚生活を続けるため」には、年収ではなく「生活余力」が重要です。生活余力とは、簡単にいえば「毎月の貯金額」を意味します。年収と生活余力は比例関係ではなく、年収が高くても生活余力が乏しい人も多いのが実情です。
実際、あなたはいかがですか?
生活余力が乏しければ、結婚して少しでも支出が増えれば生活が困窮しかねません。
まずは少し、自身の生活余力がどれほどかを考えてみましょう。
年収を上げつつ、生活余力を増やす努力をしておこう
結婚するためには年収が必要であり、結婚生活を続けるためには生活余力が重要です。そして、年収は最近では努力しても中々上がりませんが、生活余力は節約することで高めることができます。生活余力が高いほどに、女性の要望を受け入れることが可能です。
このためひいては、生活余力は結婚するためにも大切な要素といえます。
どの程度の生活余力が必要かは当人と相手次第ですが、ひとまず多いほど良いのは確かです。ぜひ実際に結婚する前に、少しでも年収を上げつつ生活余力を増やす努力をしておきましょう。
結婚に必要な生活余力は男性だけではムリな水準!
たとえば、子供の教育費は22年総額平均で1400万円ほど必要です。
22年で平均的に準備するとすれば月5万円ほど貯金が必要になります。
また一般的に必要な老後資金は60歳時に4000万円程度であり、30歳の方なら月11万円ほど貯金が必要です。
仮に子供を2人望めば、老後資金と合わせて少なくとも月21万円の貯金が必要になります。
これはほとんどの男性には、一馬力ではムリな水準です。
住居費や介護費用など他の支出も考えれば尚更といえます。最近は共働きが主流なのも分かるところではないでしょうか?
結婚に必要な経済力・生活余力は、もはや男性だけではムリな水準にまで高まっています。(関連:なんとしても今すぐお金借りる)
せっかくの結婚で不幸にならないよう、事前にしっかり未来を見据えておきましょう。
昭和の常識や価値観は高い確率で身を滅ぼす
家を買って奥さんを専業主婦にして、子供は3人ほど…これが普通で正しくかっこいい男性。未だにこのような昭和の常識や価値観が男女を問わず残っています。
現代でやったら、高い確率で身を滅ぼすのが実情です。老後資金は8割超の世帯が準備不足に陥っています。
教育費は進学とともに上昇し、老後資金は直前まで必要性がピンとこないお金です。
どちらも必要に迫られた頃に焦っても手遅れですから、妻子のためにもあなたがしっかり考えておきましょう。
望む結婚生活にはいくらの生活余力が必要?
ほとんどの場合、ただ働くだけでは生活余力は足りません。基本として正社員での共働きが必要であり、加えて出世・転職・副業・投資など、結婚後も常に年収アップを図る必要があります。
一方で、支出が生活余力の範囲に収まるよう節約や願望の断念なども大切です。
あなたの生活余力では、どこまで女性の願望を叶えられますか?望む結婚生活には、いくらの生活余力が必要でしょうか?
あなた一人で賄いきれないなら、当然にお相手にも経済力を求める必要があります。あなた一人がんばっても、まず賄えない点にはご注意下さい。
仮に月20万円貯金が必要で、あなた一人では月10万円が限界なら、お相手には同程度の年収が必要です。これを一つの目安に、女性に求めるべき年収を考えてみましょう。
女性が望むほど、求めるべき年収も高まる
女性は男性の年収が高いほど、高いものを望みます。男性の年収が高くなくても、このくらい普通と考えて相応のものを望みがちです。
あなた一人で賄いきれない以上、望まれるほどに女性に求めるべき年収も高まるのが当然ではないでしょうか?
しかし女性の6割は年収300万円未満、8割は年収400万円未満です。
あまり経済的に期待できないため、結婚後に夫婦の経済力を元に、改めてライフプランを設計しましょう。
夫婦で支え合いながら豊かで幸せな人生を目指そう
相応の共働きを前提にすれば、男性だって結婚したほうが得です。結婚しないと経済的に厳しいことも多いといえます。
ただ、生活余力を無視した願望は身を滅ぼしかねません。支え合いながら豊かで幸せな人生を歩めそうな女性との結婚を目指して、がんばりましょう。