洗い物はとにかくシンクに入れて、手に取ったものからゴシゴシと洗っていく…日々の何気ない家事の一つ、食器洗いは、とにかく終えればいいとだけ思いながら取り掛かっている人がほとんどではないでしょうか。
ですが、ちょっとした工夫を食器洗いに加えることによって、水道代だけではなく、他の出費さえも抑えられることになります。
こちらでは、その節約方法をご紹介していきましょう。
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食器洗いで水道水を節約する方法
では、水道代の節約に繋がる食器洗いの方法を挙げていきましょう。
ワンプレートの食事で節約
和食では、様々な小皿料理で食卓を彩ることが多いものですが、節水のために洗い物を減らす方法を考えることも一つ。
欧米での一般的なプレイスセッティングである、ワンプレートで食事をするのもいいでしょう。
日本でも今では、カフェなどでワンプレートミールをしているところをよく見かけますが、それもまたおしゃれな上に、洗い物が少なくすみ、おすすめです。
様々なおかず同士が、それぞれの味を共有してしまうことが苦手な方には、ディバイダーがついたお皿でワンプレートはいかがでしょうか。
食べきることが基本
食器洗いでどれほどの節約に繋げられるか…実際のところ、食事を終えた後にどうすればいいかを考えては遅すぎますね。
上記でご紹介したように、ワンプレートミールにするほか、食卓にあがった食事を全て食べきることも基本中の基本です。
食べきることでゴミも減り、シンクの汚れも減りますから、シンクを洗い流す手間、その水量も節約できます。
どうしても残ってしまった料理は、翌日用に電子レンジ対応のお弁当箱や保存容器に、一食分として詰めておくのもいいですね。
洗う前にスクレイパーを使用
食器などを洗う前に、ある程度の油汚れなどをスクレイプしておくことも大切ですね。
私の場合、しつこい油汚れのスクレイプ用として、カットした新聞紙を同じ大きさに折りケースに溜めているのですが、それ以外には、食器洗い用のスクレイパーを使っています。
ホームセンターで売られていたスクレイパーで、長年愛用しています。
料理で残った小麦粉や油などを排水口に流してしまうと、配管に付着し、その積み重ねが水を流しにくくしてしまいます。
新聞紙に加え、残った小麦粉も油の吸い取りに使えますから、そのまま生ゴミとして処理したり、こびりついた汚れをスクレイパーで生ゴミ袋へとスクレイプしたりして、食器洗い前にある程度の汚れを落とすようにしましょう。
また、お肉を使ったお鍋や煮物調理では、残り汁に脂が残っているものですが、調理した鍋を残り汁が入ったまま冷蔵庫に一晩置き、翌朝に固まった脂を生ゴミ処理することもおすすめです。
ちなみに私は、残り汁がまだ温かい内にコーヒーフィルターを使って濾し、冷蔵庫に一晩置いています。
翌朝に、固まって浮いている脂は取り除いて生ゴミとして捨て、残り汁は汁物、炊き込みご飯やカレーなどの調理に使っています。
もちろん、調理後の残った油を吸い取ったり固めたりする商品も販売されているので、使ってみてもいいですね。
スクレイパーの話に戻しますが、スクレイパーをお持ちでない方は、野菜の切り落としや果物の皮などで汚れを拭き落とすのもおすすめです。
私は、切り取った人参やカブのヘタなどは、少し乾かした後にジップロックに入れているのですが、まずはグリル用の油引きに使ったりしています。
しばらく油引きに使うことがない場合は、汚れ落としに使っています。
また、使用済みの麦茶などお茶バッグを使うのもGood。
お茶を出した後のバッグを保管しておき、食器洗い前の汚れ落としに、スクレイパーとして使います。
油汚れを分解してくれるので、その後の食器洗いもしやすく、節水になります。
ちなみに、麦茶バッグは、ガス台や電子レンジ内などのお掃除にも大活躍しますので、お茶出しの後は捨てる前に再利用するようにしましょう。
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つけ置き後に簡単食器洗い
洗い桶をシンクに置き、少しの洗剤を入れて水をためておくことも、食器洗いで水を出しっぱなしにすることを防げる、つまり節水方法になりますね。
さらには、洗剤を希釈して使うため、すすぎに使用する水量も少なめで済みます。
注意点として、つけ置く前には、汚れをスクレイパーなどで落としておきましょう。
油がついたままの食器をいれてしまうと、他の食器までぬめりがついてしまいます。
そして、プラスティック製の食器は、汚れが付着しやすく、落としにくいものですから、つけ置くのはやめておきましょう。
もちろん、水につけこむと傷みやすい木製のお箸やお椀なども、洗い桶に入れっぱなしにしないことをお忘れなく。
また、洗い桶については、プラスティック製ではなく、ステンレス製のものが、油汚れも落ちやすくおすすめです。
ちなみに、洗い桶をお持ちでない場合は、シンクに直接食器などを置いておき、野菜や果物を洗った水、パスタや卵などを湯がいたお湯、手洗いの水などをかけるようにしましょう。
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米の研ぎ汁を再利用
洗い桶にためる水ですが、ためるために新しく水を出すのではなく、「それほど汚れてはいない水」の再利用がおすすめです。
私の場合は、キッチンで作業する前によく手を洗うので、桶の上で手を洗っています。
もちろん、汚れを落としやすいとされているお米の研ぎ汁もためています。
また、野菜を洗った水をためておくのもいいですね。
石鹸の利用もおすすめ
洗剤選びも、節水に繋がります。
台所洗剤には、基本的に、食器洗いに最適とされる洗浄成分の「合成界面活性剤」が含まれています。
ですが、この合成界面活性剤と同様に、食器洗いに適している洗浄成分は他にもあり、それが「石鹸」なのです。
石鹸は、合成界面活性剤に比べて、ぬめりもスピーディに落とせて泡切れも良いとされています。
今お使いの一般的な台所洗剤を石鹸に変えることも節水に繋がります。
食器洗いに最適な石鹸の条件とは、
・液体石鹸
・複合石鹸
という2つ。
複合石鹸とは、石鹸と合成界面活性剤、双方の洗浄成分が含まれている石鹸です。
複合石鹸が最適とされる理由は、洗浄成分が石鹸のみではその洗浄力の強さに期待はできず、油汚れが多めのフライパンなどを一度で洗うことができないため、結局は使用水量が多くなってしまうということ。
ですが、衛生的なこと、手荒れの問題や洗い方など、個人によって見解は様々なので、いろんな台所用石鹸を試してみるのもいいですね。
厚手のゴム手袋使用もOK
特に敏感肌で手荒れが気になる人には、ゴム手袋の使用もいいでしょう。
ただ、ゴム手袋を使用するデメリットも考えなくてはいけませんね。
冬場では、水道代に加えてガス代や電気代、時間の節約(関連 >>【時は金なり】時間は財産と考えるのがいい理由。)も考えれば、耐久性も高い厚手のゴム手袋で冷水から手を守り、暖かい季節には、薄手のゴム手袋で食器洗いの指先感覚を重視できるというメリットがあるものです。
ですが、薄手のゴム手袋は耐久性があまり良くないため、結局は消耗品費が高くついてしまうというデメリットも覚えておきたいもの。
ちなみに私の場合、何度かゴム手袋をはめて食器洗いをしたことがあるのですが、素手の感触でしっかりと汚れが落ちたか、すすぎができたかどうかを知りたいこと、ゴム手袋でかえって手が荒れてしまったことから、今は一切使っていません。
冷水だけで食器洗いができることを考えれば、食器洗いに関してはかなりの節約になるとは思いますが、これもまた個人の好みによりますね。
冷水で洗いたい方、洗剤の手荒れに悩まされている方には、指先の耐久性が強化されたものなど、ゴム手袋も今は様々なものが販売されていますので、自身に合うゴム手袋を見つけ、利用してみましょう。
アクリルたわしも大活躍
アクリルたわしを併用して食器洗いすることもおすすめです。
アクリルたわしは、アクリル糸で編んでできた「たわし」のことですが、洗剤を使わずに水とアクリルの摩擦だけで、ある程度の汚れを落とすことが可能です。
編み物の趣味を持つ私は、アクリルたわしをかなり以前から手作りし、食器洗いやお掃除に活用しています。
私の母も、認知症防止になるからと、細やかな編み方でアクリルたわしを作り、食器洗いに使っているようです。
私の使い方としては、油汚れがひどいフライパンなどにほんの微量の洗剤をつけて、まず軽く洗っておくことが多いです(その後にしっかりと洗うという二度洗いです)。
スクレイパー的な役割としても使っています。
人によっては、エコのためにも洗剤を全く使わずにアクリルたわしと水だけで洗う、という方もいるようですが、私はやはり洗剤も使いたいほうなので、アクリルたわしと水だけでの食器洗いはしたことがありません。
ですが、これも個人の判断次第というところでしょう。
とにかく、アクリルたわしを使うことで、使用水量や洗剤を控えることにもなります。
ただし、アクリル糸の素材によっては、プラスティック製の食器などに傷をつけることもありますから、要注意。
汚れた食器は重ねないこと
汚れがついた食器を重ねてしまうと、汚れてはいなかった底の部分を汚してしまうことになり、手間も使用水量も増えてしまいます。
汚れた食器をどうしても重ねる必要がある場合は、既述した通り、スクレイパーや新聞紙、野菜のヘタなどで汚れをある程度落とした後にしましょう。
スポンジの選び方に要注意
食器洗いに使用するスポンジは、できる限り良いものを使いましょう。
そして、こまめに交換することも大切です。
スポンジも消耗品ですから、安ければ何でもいいと思いがちですが、物によっては泡立ちが悪かったり汚れが落ちにくかったり、さらに悪いものだと、一度使っただけで形が変形してしまうものもあります。
結局、消耗品費、洗う手間や回数、使用水量も増えることになっては、節約どころではありませんね。
効率よく洗う順番
効率よく食器洗いをするには、洗う順番にも気をつけたいもの。
食器の材質や形、汚れの度合を考慮して、段取りを決定します。
その順番とは、
- グラスやガラス食器など、汚れが軽めで壊れやすい材質のもの
- つけ置き洗いができない、傷みやすい木製のお箸やお椀
- 油汚れがついていない食器
- 油汚れがついている食器
が最適。
特に、木製の食器などは、長時間水につかることで傷んでしまいますから、使い終わった後はできる限り早く洗ってしまいましょう。
そのためにも、木製素材の食器には、唐揚げや天ぷらなど、油や汚れが多くつきやすい料理には使わないほうがいいですね。
このようにして、汚れが少ない食器などから順に洗うことで、他の食器などに汚れを広げることを防止できます。
すすぎの使用水量にも要注意
すすぎにも洗い桶を利用している方が多いようですが、洗い桶を使わずに泡だらけの食器の上で一つずつをすすいでいくことで、水の流れが他の食器の泡も流してくれますから、洗い桶なしのほうがBetterなことも。
そのポイントは、やはり流水量の調節にありますね。
いつもの半分くらいの水量で試してみるといいでしょう。
水量が少なければ、すすぐ時間が長くなり、結局同じ水量になるのでは?と思うかもしれませんが、既述したように、洗い桶無しですすぎの下に洗剤で洗っておいた食器を置いておけば、下の食器類も同時にすすいでくれるので、時短になります。
まずは試してみて下さいね。
すすぎの水を有効活用する
食器をすすいだ水を有効利用する人も少なくないようですね。
実は私もその1人でした。
私は安いバケツを8個買い、食器をすすいだ水を洗い桶にため、たまったらバケツにうつし、トイレ掃除やお風呂場の床掃除などに使っていました。
この方法を1年ほどしたのですが、水道代は約1万円強/年の節約になりました(注:私の居住地域の話です)。
ただ、家族からは不満の声が(笑)。
2階の洗面所にバケツ運びを頼んでいたのですが、もうしたくないと(笑)。
しかも、正直なところ、この一連の作業に長時間がかかってしまい、平日は仕事、食事作りとこの作業だけで終わっている気がして、2年目からはしなくなりました。
あくまでも私のケースですが、時間を気にしない人にとっては、この一連の作業はかなりの体力作りにもなりますし(笑)、水道代も抑えられておすすめではあります。
中には、環境に良い洗剤を使っている人も多くいますから、その場合、すすぎの水を鉢植えのお花などに使うのもいいかもしれませんね。
水温調節で効率の良い食器洗い
季節に関係なく、ゴム手袋を使って冷水で食器洗いをすれば、水道代以外の節約にもなるのですが、洗う食器やフライパンなどによっては、冷水で洗わないほうがいいことも。
例えば、まな板などについた汚れが肉類や魚類などのタンパク質の場合、冷水で洗うことが最適とされています。
生肉やお刺身などをのせたお皿にも、タンパク質がしっかりとついているものですが、ここへ熱を加えると、表面を固めやすく、ぬるま湯で洗えばこびりつく原因になりやすいとのこと。
ただ、肉類などには脂もついているために、まずは冷水で表面のタンパク質汚れを落とし、その後にぬるま湯で脂質汚れを落とす、などの工夫も大切です。
では、油ものを洗うには、どの程度の水温が適しているのでしょうか。
もちろん、冷水では落ちにくいものですよね。
低温環境下で固まりやすい性質を持つものには、ぬるま湯を使うことが最適です。
水温を上げるため、電気代やガス代がかかってしまいますが、冷水で何度も洗うことを考えれば、その分使用水量の節約になりますし、時短にも繋がります。
それでも、給湯器のガス代が不安に感じる方は、設定温度の調整を行いましょう。
適度な設定温度の状態で、切り替えつつ洗っていくことで、寒い時期に無理して冷水を使い続けるより、食器洗いを効率よく行えます。
その温度ですが、平均的な浴槽の温度設定よりも、少し低めに切り替えます。
例えば、40℃設定の給湯器では、30℃に下げることで、約0.9円/分のガス代が節約できるとされています。
30℃ではまだ冷たく感じるという方には、35℃設定にしてみてはいかがでしょうか。
食器洗いは食洗機を使って節約
かなり昔のことですが、私が初めて家庭の食洗機を見たのは、とある国に留学中のことでした。
音がとてもうるさくて、食器洗いが大好きな私としては、食洗機は必要ないなーなんて思ったものですが、現在の日本も食洗機の普及率が年々増加傾向にあり、私も今は食洗機に頼っています。
昔の食洗機とは違い、性能も良くなっていますし、とにかく私にとっては、かなりの時短になることが大きなポイントです。
しかも、最近の食洗機は、手洗いするよりもかなりの使用水量を抑えられるようにできています。
食洗機は手洗いと違って水を出しっぱなしにすることはなく、少量の水、またはお湯を循環、洗浄させるシステムになっています。
機種によって多少の違いはあるものの、5人分の食器を手洗いするのに、平均使用水量が約80リットルとされているのに対し、食洗機では標準コースで、約8リットルが平均のようです。
手洗いに比べて約1/10の使用水量になりますから、水道代もかなり抑えられるということですね。
そしてもちろん、手洗いでお湯を使う場合に比べて、何回分かを食洗機でまとめて洗うことが、大幅にガス使用量を削減することにも繋がります。
ではここで、食洗機でのさらなる節約方法もご紹介しておきましょう。
是非ご参考にして下さいね。
乾燥モードを使わずに自然乾燥
洗浄後の食器を乾燥するのに、かなりの電力消費量が必要になります。
高温洗浄をした後ですから、乾燥機能を使わずに扉を開けるなどで外気に触れさせ、自然乾燥をすることで、電気代の節約になります。
給湯接続で洗う
食器洗い乾燥機には、給水接続タイプと給湯接続タイプの2種類がありますが、ガス給湯器などよりお湯を直接使って洗浄する給湯接続タイプであれば、水を電気で沸かすよりエネルギー消費が少なく、節約に繋がります。
これまでの習慣を少しだけ変えることで、効率よくリーズナブルに食器洗いが可能です。
1日にしてみれば、ご紹介してきた食器洗いによる時間や家計の節約は、それほど大きくないかもしれませんが、年間にすればかなりのもの。
家事は年中無休の仕事ですから、自身の時間をさらに長く確保し、ストレスを緩和させるためにも、できる限りの節約方法を実践していきたいですね。
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