代表的な不動産投資3種類について解説!自分に合った不動産投資の種類とは?【不動産×ライターの生きる道 小花絵里様執筆】

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はじめまして、不動産ライターの小花絵里と申します。この度、節約トイント様より寄稿のお話を頂きました。普段は不動産会社・住宅メーカーに勤務していた経験や宅建・FPの資格を活かして、不動産に関する記事を執筆しております。

 

今回は、ミドルリスク・ミドルリターンの代表的な投資方法である不動産投資の種類について解説します。不動産投資の中でも代表的な3種類を解説しますので、投資に興味のある人はぜひ参考にしてみてください。

著者 小花絵里様

サイト名

不動産×ライターの生きる道
資格 宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、FP2級、日商簿記3級、教員免許(国語)ほか
公式URL

https://www.erix.work/

不動産投資にはどんな種類がある?

不動産投資に馴染みのない人が「不動産投資」と聞くと、一棟アパート・マンションの大家さんを想像する人が多いのではないでしょうか。しかし実際は、一棟アパート・マンション以外にもさまざまな種類が存在しています。

 

  • 一棟アパート・マンション
  • 区分マンション
  • 戸建て
  • 賃貸併用住宅
  • テナント
  • シェアハウス
  • 民泊
  • 駐車場
  • トランクルーム
  • REIT など

 

上記のように、不動産投資には居住用だけでなく、テナントや駐車場などもあることがわかります。また、現物不動産への投資だけでなくREITという金融商品も存在します(関連:お金を借りる方法)。不動産投資を始めてみたいという人は、ご自身の現状や不動産投資をする目的に合わせて、種類を選ぶとよいでしょう。

 

代表的な不動産投資の種類は3つ

上記で解説したように不動産投資にはさまざまな種類がありますが、その中でも代表的な種類が「一棟アパート・マンション投資」「区分マンション投資」「戸建て投資」の3種類です。

 

自分に合った不動産投資の種類を見極めるためには、それぞれのメリット・デメリットを理解することが大切です。ここからは、区分マンション投資・戸建て投資・一棟アパート・マンション投資の順に、メリット・デメリットについて解説します。

 

区分マンション投資

区分マンション投資では、分譲マンションの1室を所有して貸し出します。単身向けのワンルームマンションから家族向けのファミリーマンションまで、さまざまな種類があります。

 

区分マンション投資のメリット

区分マンション投資のメリットは、一棟アパート・マンション投資と比較すると少額から始めやすいことが挙げられます。物件価格や初期費用が抑えられるので、初心者でも始めやすいでしょう。

 

また、市場に出回っている数が多いので、比較検討しやすいこともメリットの1つです。一棟アパート・マンションよりも売却がしやすいことも特長だといえるでしょう。

 

区分マンション投資のデメリット

区分マンション投資のデメリットは、1室なので空室になった場合に収入がゼロになってしまうことが挙げられます。また、区分マンションの場合、空室で家賃収入がなくても毎月の管理費や修繕積立金を支払わなければなりません。このような空室リスクが気になる人は、複数の区分マンションを所有して分散投資をしたり、サブリース契約をしたりするなどのリスク対策を検討するとよいでしょう。

 

区分マンションでは、マンションを一棟丸ごと所有することと比較すると、リフォームなどの自由度が低め。さらに、土地は所有せず建物のみの所有であるため、資産価値を保ちにくい側面があります。

 

戸建て投資

戸建て投資は、戸建てを所有して貸し出す投資方法です。戸建ての大きさや間取りによってはシェアハウスとして貸し出して、1物件に2組以上の入居者を居住させることもできるでしょう。

 

戸建て投資のメリット

戸建て投資におけるメリットの1つは、土地が所有できるので、資産価値を保ちやすいということでしょう。また、アパート・マンションよりも貸家の方が供給されている数が少ないので、ライバルが比較的少ないことも特長であるといえます。

 

また、一棟アパート・マンションを新築することが難しい土地でも、戸建てであれば新築できることがあります。土地の活用がしやすいこともメリットであるといえるでしょう。

 

戸建て投資のデメリット

シェアハウスにするなどの例外を除き、戸建て投資では基本的に1物件に1組の入居となります。したがって、空室になると家賃収入がなくなってしまうリスクが考えられます。

 

また、築年数の古い戸建ての場合は、貸し出すまでに大規模な修繕が必要になる場合があります。物件価格を安く抑えられても、修繕費用が高額になる可能性があるので注意が必要です。

 

ちなみに私たち夫婦は、自宅を賃貸併用住宅にしています。自宅でありながら、別の部屋を貸し出して家賃収入を得ているということです。これも、戸建て投資の一種であるといえますね。壁を隔てた隣に入居者が住んでいることや賃貸需要のある立地の選定が必要であることなどの注意点はありますが、マイホームの選択肢の1つとなり得るでしょう。

 

1棟アパート・マンション投資

1棟アパート・マンション投資は、アパート・マンションを1棟の建物ごと所有して貸し出す投資方法です。小規模のアパートから大規模マンションまで、大きさはさまざまあります。

 

1棟アパート・マンション投資のメリット

1棟丸ごとということは、複数戸貸し出せるということです。つまり、上記でご紹介した区分マンション投資や戸建て投資とは異なり、1部屋空室となっても他の部屋からの家賃収入が見込めるというメリットがあります。さらに、規模が大きいとその分経費もかかりますが、裏を返せば相対的に1戸あたりの管理費用を抑えられるので効率よく運用できるともいえるでしょう。

 

また、土地と建物の両方を所有しているので、資産価値を保ちやすいこともメリットの1つ。土地の価値によっては、売却による利益も期待できるでしょう。

 

1棟アパート・マンション投資のデメリット

1棟アパート・マンションは物件価格が高額になりやすいので、初心者にはハードルが高いでしょう。また、購入できる人が限られるため、流動性が低く売りにくいこともデメリットの1つです。

 

物件価格が高額であるということは、リスクも高いということ。不動産投資では物件の選定が非常に重要です。1棟アパート・マンションの新築・購入までには、多くの時間と手間を費やすことになるでしょう。

 

H2 代表的な不動産投資3種類のまとめ

区分マンション投資
  • 分譲マンションの1室を所有して貸し出す手法
  • 一棟ものと比べると少額な物件が多いので初心者でも始めやすい
  • 市場に出回っている数が多いので比較検討しやすい
  • 1室のため、空室になると収入が入らないリスクがある
  • リフォームなどの自由度は低め
戸建て投資
  • 戸建てを所有して貸し出す手法
  • 土地・建物を所有できるメリットがある
  • アパート・マンションと比較すると競争相手が少ない
  • 1室のため、空室になると収入が入らないリスクがある
  • 築年数の古い戸建ての場合、物件価格は安くても修繕費用が高額になる可能性がある
  • 賃貸併用住宅やシェアハウスなどの活用方法もある
一棟アパート・マンション投資
  • アパート・マンションを建物ごと所有して貸し出す手法
  • 小規模のアパートから大規模マンションまでさまざま
  • 土地・建物を所有して資産価値を保ちやすい

 

不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンの投資方法で、長期的な資産運用に適しています。今回ご紹介した不動産投資の3種類に共通していえることですが、はじめの物件選びが非常に重要です。不動産は、あとから立地や築年数などを変えることはできず、手直しできることが限られます。不動産投資を始めたい!という方は、本やセミナーなどから勉強をしたり、複数の不動産会社を比較検討して信頼できる会社を見つけたりすることから始めるとよいでしょう。